定期健診は、
あなたのお口の命綱ともいえます。
歯周病治療によって歯周病菌が激減しても、残った歯周病菌は次のチャンスを狙っています。 あなたの歯ブラシの状態が悪く、全身の抵抗力が落ちてしまうと歯周病菌にとってチャンス到来です。 歯周病治療後に歯肉の満が深ければ、そのチャンスも早くやってきます。 喫煙や糖尿病といったリスクファクターを抱えている方ならなおさらです。
このように歯周病においては、定期的な健診が必要と考えて間違いないでしょう。 治療も定期健診もしなければ10年間で約3本の歯を失い、治療はしたものの定期健診を受けなければ約2本の歯を失うが、治療も定期健診もしっかり受ければ約1本の歯の喪失で済んだ、という報告もあります。
これが実践できれば、20歳から10年で1本ずつ抜けても80歳で22本の歯が残り、歯科医師会が提唱する8020を達成することができるのです。
定期健診のメニューは全身状態、歯周組織状態の把握から始まり、口腔を健康に保つモチベーションを維持するための指導、歯ブラシなど清掃器具の使用確認、歯石除去、歯面にできた細菌の作ったバリアの除去(PMTC)、フッ化物塗布などからなりますが、患者さんのお口の状態に合わせて重点を変えます。
※定期健診のペースは通常3ヵ月に1度が基本ですが、患者さんの状態によって前後します。